献上帯は、江戸幕府への献上品としての歴史を持ちますが、西陣織などの帯に比べて経糸の密度が高く「一度締めたらゆるまない」と言われるほど締めやすいのが特徴です。献上柄は、かつて将軍家への献上品として納められたという特別なもの。煩悩を打ち砕くとされる「独鈷」という仏具と、仏を供養する際に用いられる「華皿」という器を図案化し、何色もの絹糸を複雑に織り込むことによって細かい文様が表現されています。
花柄の着物や小紋柄の着物、大島や結城といった紬の着物にも合わせやすく、コーディネートに困った時など、何かと重宝するのが献上帯の良いところ。じょうぶで軽やか、楽に締められる博多帯は、着物で長時間外出される際などにもオススメです。この献上帯は、9月~5月ころまで、袷や単衣の着物に合わせていただけます。