初等科10.3.1 浴衣をデートで着る

■@FM(エフエム愛知)「Radio Freaks」で放送のために投稿した内容です(2017/7/4)。

浴衣の簡単な着方

浴衣を着ること自体、ネットや雑誌の着姿を見れば、あまり難しいことはありせん。でも、綺麗に着るとなると、やはり練習が必要となります。つまり、ただ着るだけなら誰でも自己流で出来ますが、美しく綺麗に着ることは少々難しいものです。そこに教室等が存在する理由があります。たとえば、浴衣の時期になると「浴衣ワンコインレッスン」等の企画をしている教室などもあります。1日~3日ほど習うのが手っ取り早い方法かも知れません。ちなみに当きものカルチャー研究所ではeコースという通信講座で一人で練習される方もあります。右図が、当校の学習用の無料動画です。

浴衣の着方「浴衣の着方」「半幅帯の締め方」など、雑誌などの動かない画像よりは、動画を見ながら一緒に着てみることを数回練習し、まずは着方に慣れるということが綺麗に着る近道となります。また、綺麗に浴衣を着るためには、サイズが自分の体に合っていなければいけません。柄が綺麗といってサイズを無視して購入され、Sサイズの方がMやL。その反対でも綺麗には着られません。購入する時にはサイズをしっかり確認してください。(一番綺麗に着られるのは、自分のサイズに合わせて反物から作ってもらうことですが、初心者には少々ハードルが高いかもしれません。せめてS、M、L、TLサイズなど身長や体型に合わせて表記を良く見てご購入ください)

上手な着こなし(靴・小物など)

鎌倉彫の右近下駄靴は一般的には履きません。浴衣の場合は下駄を履きます。前段でも書きましたが、まず自分のサイズに合っている浴衣を購入しましょう。S、M、L等の表示のある浴衣は、まだ選びやすいのですが、Fと書かれたフリーサイズは、およそMとLサイズの中間で作られているようです。ですから、SサイズやL以上の方は要注意です。また、リサイクル品などは寸法を正しく把握する必要があります。身丈(みたけ)、裄(ゆき)といった専門用語、しかも、cm表記ではなく、4尺3寸といったような場合には理解できていないと、合わないサイズを購入し、結局着られなくて、もったいないことになってしまいます。特にサイズには注意が必要です。

着ていくシーン、場所、時間帯等で、色を選ばれると良いでしょう。浴衣は薄手で特に背中側は一枚となりますので、透けて見えないように、昼間は紺、黒、赤など濃い目の色を選びます。夜でしたら白や薄いピンク、薄い黄色等で夜の暗さを明るく演出できます。また、京都の街中でも最近よく見かけますが、後姿が透けて、ブラやショーツなどの線がくっきり見える……という光景をかなりの確率で見かけます。たとえ濃い色でも、浴衣は薄手の生地ですから、肌着、裾除けといった着物用の下着。または、浴衣スリップと呼ばれる上下が繋がった簡単なタイプもありますので、それらを着てから浴衣を着ることをおすすめします。そして、浴衣に限らず、着物は体型が寸胴(茶缶のように筒状)な方が綺麗に着られます。ウエストがくぼんでいればフェイスタオルなどを半分に長く折りまげ、ウエストに巻き付ける。洋装のブラは胸を強調しますので、洋装ブラは付けません。和装用のブラを買われるか、それが難しいのであれば、スポーツブラやタンクトップとブラの一体型のワイヤーのないものの方が、まだマシです。要するに、洋装の凹凸は着物には大敵ということです。

きちんと下着を着て、衿や裾(足元)が開き、肌けないように、しっかり前合わせをしましょう。下駄は履き慣れないと、痛くなったりします。鼻緒の紐のクッション性のある布地のものを選ばれたり、あらかじめお家で何度か履いて歩いてならしておくと良いでしょう。

帯は、カジュアルなシーン、祭や花火大会等では、一般的な半幅帯やリボンのような柔らかな素材のものでも良いですが、少しおしゃれに大人っぽく、よそゆきの感じなら、絹織物の半幅帯などを選ばれると着こなしている感が漂います。半幅帯といっても、いろいろありますので、ちょっとふくよかな方は、少し長めの細帯と呼ばれるものを購入されるとか、帯選びも色柄だけでなく、長さや素材なども見ながら、コーディネートをしてみましょう。細い帯締め、帯留め飾り、根付飾りを帯に着けるなど、浴衣一つでもファッション性、自分らしさを作れるものです。

よくない着こなし(靴・小物など)

上記にも書きましたように、洋装下着をつけられて、ウエストの細さや胸を強調するといったことをすると、浴衣は綺麗に見えません。胸元が肌けて広がりやすくなり、たくし上げたウエスト部分の「おはしょり」がひらひらとスカートのように広がり、浴衣のあちこちに余分なシワができますので、スッキリ見えず、野暮ったく、だらしなく見えてしまいます。ウエストがくびれていると、帯も下がりやすくなります。帯は高めにキープされていると、若々しく、美しくみえます。下がってしまうと、どちらかと言えば、ご年配で貫禄のある着こなしという印象です。お若い方がすると、足も短く見え、恰好は良くありません。

浴衣と帯のコーディネートですが、帯を柄物を選ばれる時には、着物の柄を良く見て揃えます。例えば、撫子(なでしこ)、桔梗、朝顔、紅葉、トンボ…といった日本的風景を想わせる浴衣の柄に、バラ、カサブランカ、ハイビスカス、大きな派手な揚羽蝶などは合いません。日本風なら日本風、洋風なら洋風な感じで浴衣と帯の組合せを考えられた方が調和がとれ、バランスよく見えます。

浴衣デートの心得

和装下着を付ける等、衿が広がる、裾が広がるなど、だらしない着付けにならないよう上品な着こなしが出来た方が、普段と違う清楚な一面もある…と思われるでしょう。しぐさも大事です。大股でヅカヅカと歩かないこと。小幅で内股気味、親指の前へ親指を出すというように意識して歩くようにします。荷物はショルダーは×。手提げであまり大きすぎないようにしましょう。履きなれない下駄では、鼻緒の当たる部分の皮がむけたりして、痛くなることがあります。バンソーコを持っていかれると良いでしょう。痛いままではデートが楽しめません。下駄選びの際に、鼻緒の柔らかいもの。試着できるなら履いてみること。下駄の底が木のままのものもありますが、長時間歩くのであれば、裏面にゴムのついたものの方が疲れにくいです。

帯結びの形によっては、寄りかかると形が崩れますので、イスは浅目に腰かけます。座る時には、前すそを少し持ち上げ気味に座るようにすると、裾が開いてはだけた感じになりません。動作にも注意が必要です。

電車やバスでつり革につかまると、袖がめくれて腕が丸見え…というのは、あまり品の良ものではありません。手すり等、手を高くあげない場所を選びます。どうせなら、彼の腕につかまるとか……。せっかく浴衣でデートでしたら、普段と違う着物に慣れたしぐさで上品さをアピールされてはいかがでしょうか。

■担当講師:渡辺美穂(京都事務局/大津北校)

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続・着こなし3.1.1
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