創作きもの大紋
- 大紋とは?
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大紋は、江戸時代、大名が着ていた男子の礼服です。渋くて地味な無地のきものに白で大きな家紋を配した長着ですが、礼節と格式を重んじる武家好みの装いでした。この伝統的で洗練された精神(美意識)を継承し、現代女性でも気軽に着られるように肩絵羽模様のきもの「大紋」として再現してみました。
- 肩絵羽模様とは、衿、肩、袖の三枚の布地を縫い合わせ、左肩で模様が連続していることを意味します。振袖や訪問着のような礼装着と同じ染色技法が取られていますが、一方で「紋」という言葉からは、家紋というより、外出着や晴れ着として着られる「小紋」を想起させました。
- 見た目には、訪問着と変わりませんが、よく見ると腰から下に絵模様がありません。でも、上前の裏地には「肩と同じ模様」が描かれ、裏勝り――表地より裏地に高価な物や派手な色柄を使うお洒落な装い――の手法が採られています。訪問着の豪華さと色無地の格式とを合わせ持つ「大紋」。渋くてすっきりした武家の心意気に、女性らしい優雅さを加味して染め上げました。
- 大紋の格式
格式としては、色無地紋付、および、無地と同格である江戸小紋紋付に次ぐ、「準礼装」の装いとなります。従って、色無地と小紋の中間の位置づけで、訪問着を着る範囲に小紋を着る範囲をプラスした範囲を網羅しています。つまり、訪問着としても小紋としても着られる晴れ着と言う訳です。大紋に袴を合わせて着れば、江戸時代の武士「大名」さながらのお洒落も楽しめることでしょう。(右図:直垂)
- 大紋は、成人式や不祝儀には着られませんが、結婚式の披露宴、パーティ・謝恩会、お見合い、お正月・初詣、挨拶回り・改まった訪問、お宮参り・七五三、入学式・卒業式、観劇・展覧会、お稽古事、デート・ショッピングなど、多くの場面で幅広く着られます。
- 大紋の歴史
大紋は、もともとは武家の礼装として着られていた公服です。鎌倉時代、直垂に武家の家紋を入れたのが始まりですが、室町時代には直垂とは区別され大紋という名で呼ばれるようになります。さらに、江戸時代には大紋に長袴を合わせて着るようになり、大名の礼服として定着します。大紋に長袴と言えば、時代劇「忠臣蔵」に見られる「松の廊下」のシーンが有名です。(資料:東京都立図書館)
No.1
- 品番 : 8623206101
- 品名 : 大紋
- 技法 : 京友禅
- 色彩 : 紫根黒
- 文様 : 羽翔熨斗
- 生地 : 正絹銀糸織込
- 価格 : 265,000円
- 在庫 : 売約済み
- 参照 :
地色は、深くて暗い赤紫ですが銀糸を織り込み、渋さの中にも微かな煌めきを秘めています。絵羽模様は、飛翔する熨斗目文様の抽象表現と思われます。帯は、袋帯なら金でも銀でも乗りますが、すっきりシンプルにパール箔を合わせてみました。
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No.2
- 品番 : 8623206102
- 品名 : 大紋
- 技法 : 京友禅
- 色彩 : 蕎麦切色
- 文様 : 蔓唐草
- 生地 : 正絹三越縮緬
- 価格 : 265,000円
- 在庫 : 1
- 参照 :
地色は、江戸好みの蕎麦切色です。蕎麦切色は、蕎麦を切ったときの色で、ごく僅かに黄味の明るい灰色ですが、派手さを抑えた日本女性には映りの良いシックな色です。絵羽模様は、伝統的でダイナミックな蔓唐草です。帯は、どんな色でも無難に合うでしょうが、ここでは渋くて豪華な泥金の袋帯を合わせてみました。
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